モデラーさんのブログなどを読むと「表情を作るのが楽しい」という人が多いです。
しかし、私はこの表情を付けるモーフ作業というのが大変苦手なのです。
理由は単純、「上手くいかないから」です。
慣れていないとか、センスが無いなどの理由もあるのですが、1番の理由は「今まで勉強してきたマンガなどの2Dを作る技術が
全く役に立たないから」なのです。
マンガというのは、必要最低限ギリギリまで情報を減らします。
いわゆるデフォルメと呼ばれている作業です。
道路標識が記号化されているように、絵は単純なものほど素早く簡単に理解出来るのです。
そして、マンガでは物質以外もデフォルメされています。
例えば、表情。
人間の表情というのは、目や瞼の動きだけではなく、実は首の動きも関係しているんです。
知らない人に対して警戒している時や落ち込んでいる時、顎を引きうつむきます。
逆に仲がいい友達といる時や笑っている時は、顎を出して上を向くような姿勢になっているはずです。
弱点である喉を見せないための本能なのかもしれませんが、首を上下させるだけでも感情表現は出来るのです。
で、この首の上下運動で変わるのが目の形です。
眼球は丸いですので、目を閉じた状態で上を向くとニコ目に、下を向くとジト目になります。
マンガでは、この動きをデフォルメして「ニコ目」を書いているのです。
リアルな人間の眼の形が本当にニコ目になる訳ではありません。
しかし、3Dモデルではニコ目というのがあるので、この形を表現しないといけないのです。
3D流のデフォルメ術とでもいいましょうか。
この絵に描いた餅を食べるような行動が難しくて難しくて・・・。
という感じで現在表情モーフ製作中です。
メタセコのモーフ化は、前回失敗した教訓からkeynoteを勉強しなおしたので特にトラブルなく進んでます。
方法さえ間違わなければ、keynoteはかなり優秀なプラグインでした。
一応順調に進んでいるので、次の更新ではボーン作業に入れているはずです。
ではまた次回ー。
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